FIRE生活を始めるため資産を作るために、インデックスファンドを購入し続けています。世の中の投資系の本やYouTubeなどの動画では、散々おすすめされているお馴染みの資産形成方法ですね。
私も色々な本や動画などを参考にさせてもらい、自分に合う投資手法は何かと考えた結果、やはりインデックスファンドを買い続けるのが良いだろうという考えに至りました。その理由について整理してみたいと思います。
預金では資産形成はできない
私が投資を始めるようになるまで金融リテラシーがとても低く、株を買うというのはギャンブルと変わらないものと思い込んでいました。株のデイトレードや、FXでの大きな損失の話などを聞き齧っていたため、一歩間違えると一夜にして大損するとんでもないものだというイメージがついていました。そんなわけで普段余ったお金は大手の銀行口座に預金として置いていました。預金がある程度貯まってきて100万円とかの塊になってきたら、定期預金に移したりしていました。
銀行預金、そして定期預金を使っただけではFIREにつながるような資産形成はまず望めません。日銀が長期間のマイナス金利政策を解除して、今後利上げをしていく動きを見せていますがそれでも金利は1%に届いていません。100万円を預けても利息は1万円もついてきません。
株式の高配当やインデックスファンドの運用であれば年利3~5%程度を期待することができ、利息の金利よりはるかに大きいリターンとなります。が、預金とは異なり元本保証がないというのがドキっとするところです。
投資商品は他にも色々ありますが、とりあえず最初に調べるべきは株と投資信託です。資産形成を目指す様々な人の大多数が、これらの資産クラスをポートフォリオのメインにしています。暗号資産、金、不動産等といった投資先はもっとあとで考えて良いだろうと思います。
株は誰にも読めない
インデックスファンドにまつわる様々な名著を読むと、どの本にも必ずといっていいほど言及されているのが
株は誰にも読めない
という点です。これは非常にわかりやすく、投資先の金融商品を選ぶ時の道標となってくれます。
どんなアマチュアもプロも、ファンドマネージャーも、株を読むことはできないのです。だからこそ、インデックスに勝ち続けるアクティブファンドはほとんど存在しないし、それであればインデックスファンドに投資するのが賢いよねというのが、超簡単に噛み砕いたインデックスファンドを選ぶ理由になります。
広く分散されたインデックスファンドを買っておけば、世界の経済の成長で得られた利益をインデックスファンド投資家にもたらしてくれます。個別銘柄を吟味する必要もなくお手軽な上に、平均点以上の投資成果を得られるだなんておいしすぎる話ですが、インデックスファンドはそれが可能なのです。
手数料が低いものを選ぶ
さて、インデックスファンドを選ぶのがとりあえず無難そうだとわかったあとで、どのインデックスファンドを選べばいいのかという話にぶつかります。インデックスファンドだけでもかなりの種類の商品が、証券会社で見つかります。この場合、投資先にするインデックスを何にするかをまず最初に考えることになります。
多くの場合、全世界株式インデックス(オールカントリー)か米国株式(S&P500)の二択を考えれば良いでしょうね。世界経済を引っ張るアメリカのインデックスか、アメリカ以外の国の成長も取り込むオールカントリーかです。私は米国株式(S&P500)インデックスを選択しました。
投資先インデックスが決まればあとは簡単です。ここからは悩む必要がありません。
手数料が最低のものを選ぶ
のが最適解だと思います。信託報酬料の料率でソートしてみて、安いものをいくつか調べてみましょう。信託報酬料の料率だけで決めるのは危ないかもしれません、手数料は他にも種類があるからです。
信託報酬料が低く見えても購入時手数料がかかったりしませんか?投資信託を売却するときの売却手数料(信託財産留保額)がかかりませんか?
優秀なインデックスファンドは購入時手数料が無料であったり(ノーロード型というやつです)、信託財産留保額も0円に設定されていることが多いです。投資信託の購入、保持、売却それぞれのタイミングの手数料を調べて総合的に一番安いものを選びます。
料金が安いものほど粗雑で「安かろう悪かろう」な商品に見えるかもしれません。通常の商品やものであればそれは正しいと思いますが、インデックスファンドでの選定においてはその考えは違うようです。
私が辿り着いたのはeMAXIS Slim S&P500になります。業界最安値の信託報酬料を目指すのを売りにしており、実際に信託報酬料率の引き下げが行われたこともあります。長期保有するインデックスファンドの料率が勝手に下がっていくだなんて、とても頼もしいことです。
資産形成を急がない
かのウォーレン・バフェットが
誰もゆっくり金持ちになろうとは考えていない
とジェフ・ベゾスに答えたやりとりがあったそうです。ウォーレン・バフェットの投資手法を使えばお金持ちになれるのに、どうしてそのような人が他にいないのか?といったジェフ・ベゾスに対する回答だったと記憶しています。
ウォーレン・バフェットもインデックスファンドの長期保有を推奨しています。インデックスファンドの長期保有によって資産の拡大を期待できますが、一方で時間がかかります。人々はゆっくりお金持ちになりたくない、つまり早くお金持ちになりたいので、このようなじっくり戦法ではなく利回りの高い、リスクの高い金融商品に手を出してしまい、結局資産の拡大が遅れてしまうのだとか。資産形成で大事なことはなんなのかを感じられる名台詞だと思います。
私もできる限り早く会社員生活を脱出したいと考えています。1秒でも早く。でも早さだけを重視するとインデックスファンドを使った資産形成はとても緩慢に感じてきてしまいます。個別株やビットコインに手を出して大儲けを狙いたいと感じる瞬間はぶっちゃけ時々思い立つ時があります。
でも、思い出さなければならないのは、自分は金融の初心者であり(今現在でも常に初心者だと思うようにしています)、株は読めないし、暗号資産の行く末もわからないし、FXをする度胸もありません。そんな人間が大きな資産を作ろうと思ったら拠り所はやはりインデックスファンドの長期運用というところに立ち帰ります。相場が荒れている時も凪の時も、インデックスファンドを信じて持ち続ければ、それがFIREへの最短の道になると信じています。
さいごに
インデックスファンドの長期運用に全幅の信頼を置いている理由を整理してみました。
2024年の1月から6月は、びっくりするほどの上昇相場で、eMAXIS Slim S&P500 の基準価額も30~40%くらい上昇していました。インデックスファンドの年利の概算で使われる数値が5%とか7%とかですので、年初半年で年利の数倍の騰落率を叩き出していた時期は、底知れぬ不気味さを感じていました。資産総額の数値がぐんぐん伸びるのは喜ばしいことだと感じていましたが、明らかにペースがおかしいから早く下がり始めて欲しいと思っていたくらいです。
そんな上昇相場熱気がある中、インデックスファンド以外の資産クラスに投資をしていたであろう人々の爆益を上げたという声や様子をインターネット上でよく見かけます。NVIDIAのような大幅上昇した株で億り人になったとか、ビットコインが爆上がりしてマス層から準富裕層に一気に成り上がったとか。まさに熱狂が渦巻いていました。
そのような声に当てられると、自分が今行なっているインデックスファンドの長期運用のやり方は、資産の上がり方がとても控えめなものに見えてしまいました。周りの人は超儲かっているのに、自分は普通の儲かり具合だ、と。
長期投資を行う上で上昇相場は誘惑に駆られる時期なのだなと感じました。暗号資産や不動産の本をちょっと読んでみたりもしました。でもやはり、ウォーレン・バフェットの名台詞が屋台骨となって私の投資方針を守ってくれました。「今、自分、急いでお金持ちになろうとしているな?」と。急いでお金持ちになろうとした人は、失敗する確率も上がってしまうのです。
私は金融の初心者であり、株の相場も何も読めず、でも早くFIREをしたいので、ゆっくりとインデックスファンドを長期運用しています。