FIREを目指すのは何のため?

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FIREというライフスタイルを目指す人は様々、どうして目指すのかの理由も様々だと思います。会社員生活をしている者がFIREを目指すのは長期戦です。並々ならぬ覚悟がないとそのような生活は続けられないと思います(たぶん)。今回は私自身、どんな理由でFIREを目指すのかを書いてみます。

FIREという概念を知った時期

そもそもFIREという概念を知っている人は世の中にどれくらいいるのでしょうか、私の周りを見る限り、あまりメジャーな概念ではないように感じます。かくいう私もその1人でした。

FIREという概念を知った正確な時期は覚えていないのですが、2019年、2020年あたりだったかなと思います。きっかけは、銀行口座に貯まっていた4, 500万円の運用方法として適切なものはないか調べようと思ったときでした。このお金は何か目的があって貯めていたものではありません。普段から貯蓄癖があり、意識せず自然に貯まっていたものになります。これだけ大きな金額が貯まると数百万くらいを普通預金から定期預金に移して、利息を大きくしようみたいなことをやっていました。ですが定期預金に入れたところで利息は0.3%程度、100万円預けても増えるのは3000円くらい。

「いくらなんでもしょぼすぎないか?」

このような銀行預金に対するモヤモヤが生まれ、お金を運用する方法を調べ始めました。そして、資産運用というキーワードを見つけ、YouTube動画や書籍を見ていくうちにFIREという概念を知りました。

FIREに魅かれた理由

FIREという概念を知った時にその考え方には衝撃を受けました。そのような生き方があるのかと。FIREは2つの状態を表す英語をくっつけた言葉です。経済的自立(Financial Independence)早期退職(Retire Early)ですね。どちらの状態も、人生において理想的すぎると感じました。

経済的自立は、人生において最早お金に悩むことがなくなっている状態です。そして、お金の悩みは会社員時代から老後まで広い時間幅で立ちはだかる難問です。お給料をもらうためにお仕事を続けなければならないし、老後は年金暮らし。年金も貰える額がどうなるか先行き不透明です。今より額が増えていくことは期待できません。徐々に減らされていって、自分がもらう時代になったらどこまで減っているか。年金が頼れないなら別の収入源を作らなければなりません。年をとってもそんなことができるのか、続けられるのか不安が拭えません。現役世代も老後も、不安しかありませんでした。資産形成を行い、資産からの収入で生活費を賄える状態になればこれらの不安を払拭できます。資産収入で暮らすという考え方は天啓のように感じられました。

早期退職は、文字通りいわゆる定年と呼ばれる60歳(今だと65歳?)より早く会社員生活を辞めることです。会社員生活は日々を束縛されます。中でも時間的拘束が特に苦痛です。最低週5日、8時間もの長大な時間を会社に捧げる必要があります。実質的には週40時間以上の時間を会社に捧げていることになります。休日出勤が必要になってしまい直接的に時間を割く場合もあれば、休日明けにしないといけないことを考える必要があったりで、残酷にも脳のリソースと時間を休日中も侵食されてしまうことがあります。仕事の内容が人生において達成したいと思っていることとリンクしており、仕事が趣味のように楽しめる人であればこのような状況は問題にはならないのでしょう。ですが、私はそんな素敵な労働環境に身をおけているわけではありません。ひとえに私の努力不足なので仕方がありません。もし、平日も休日も、フルで自由に時間を使うことができたらどうなのかという空想にふけることがあります。仕事のことを忘れて没頭したいこと、やりたいことがいくつか思い浮かびます。でもそれらは会社に時間を束縛されている間は心から楽しむことができません。となれば、会社員生活から脱出する方法が必要になってきます。まさにそれが早期退職です。

まとめると、「お金の不安から解放される」ことと「会社に時間を束縛されない」ことに魅力を感じたわけです。「仕事が嫌だから」「働きたくない」というのがFIREを目指す理由として、挙げられやすいものかなと勝手に感じています。とても共感できます。ですが、自分とはニュアンスが違うなーとも感じます。仕事をして社会のために活動するという行動は特に厭っておらず、会社に強制的に時間を束縛される不自由な状態から抜け出したいのです。

おわりに

ちょっと長々となってしまいました。FIREのどこに魅力を感じたのか、目指したいと感じるようになったのかの初心を思い返して整理できたかと思います。もし、同じような理由でFIREを目指している方がこの記事を見ていたら奇遇ですね。そのような人も、別の理由でFIREを目指している人も、お互いがんばりましょう。

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