投資の世界へ導いてくれた「とあるフレーズ」

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社会人生活になってお給料をもらい、毎月残ったお金は銀行口座にそのまま置いていました。まだ資産形成や経済的自立といった概念を知らなかったからです。

ふと手に取って読んでみた本のとあるフレーズが、投資という重要な行為について取り組むきっかけを与えてくれました。私の資産形成のスタート地点となるフレーズです。

投資に向き合うきっかけをくれたフレーズ

お金にも働いてもらう

このフレーズは、『難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください!』という山崎元さんの本の中で何気なく登場するフレーズです。資産形成の勉強のために最初に手に取った本がこれであったのは幸運であったと思います。

当時の自分にとって「投資」というものは得体の知れないものでした。よくわからないけど大損することもある怖いものというイメージを持っていました。でもその考え方は全く投資のことを捉えられていませんね。投資とは、長い時間軸の中でじっくり取り組むものであり、過去の株式相場の傾向から将来にわたってリターンを得られ続ける期待値が高いものです。

どうしてそんなことが可能なのか?

それは「お金にも働いてもらっている」からです。実際にはお金に手足が生えて肉体労働をしてもらうわけではありません。お金を市場に晒しておくことで(主にインデックスに連動する形で)、年間数%ずつ成長する世界経済の恩恵を成果として持ち帰ってきてくれることを指しています。「お金にも働いてもらう」は、私のような投資初心者に「お金がお金を稼いできてくれること」を伝える非常に優れたメタファーであると思います。最初にこれを読んだ時は目から鱗が落ちるようでした。ボトボト落ちました。

お金を稼ぐ方法は、会社に仕えて対価としてお金をもらうだけではなかったのです。自分が会社に行っている時も、家でゴロゴロしているときも、カフェでイキってケーキを注文してくつろいでいるときも、お金は市場にさらされ、リターンを持ち帰って稼いできてくれるのです。市場にいる間お金は24h/365d働いてくれます。年中無休で働いてくれるお金というパートナーを身につければ、資産が形成できないはずがありません。投資の有用性をすぐさま理解することができました。

お金を市場に晒していることを「お金に働いてもらう」と比喩するのであれば、お金を銀行口座に置いておくことは「お金を寝かせている」ことに相当します。お金はずっと寝ているため、新たなお金を連れてきてくれることはありません。ただ、ちょっと揺さぶって起こせばすぐにお金が手に入るし、お金がどこかに行って消えて無くなることもありません。市場に晒して働きに出たお金は、時々相場という荒波に揉まれて過労死し、帰ってこないことがあります。市場に晒すことはリスクを背負うことでもありますね。

おわりに

偶然手にとった本が、私を投資の道へ導いてくれました。本には当たり外れがありますが、この本は投資経験を数年積み重ねた今読み返しても、投資の初心を思い出させてくれる基本的で大切なことが書いてあります。これからも長期分散運用の投資の原則から外れることなく資産形成を行い、FIREを実現したいと思います。

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