FIREを目指すポートフォリオで暗号資産は組み入れるべきか

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FIRE生活を目指して資産形成を進めていますが、ポートフォリオに暗号資産を組み入れるのはどうなのでしょうか。個人的に暗号資産は組み入れないことにしていますが、その理由について整理してみたいと思います。

暗号資産の歴史が浅い

私がビットコインやイーサリアムなどの暗号資産をポートフォリオに組み入れない、最大の理由は

暗号資産の歴史が浅すぎること

です。ビットコインは2009年に誕生したということなので、2024年現在まだ15年ほどの歴史しかありません。

では、歴史が浅すぎることの何が問題なのか。それはずばり、暗号資産の値動きが今後右肩上がりになるかどうかの見通しが全く立てられないことです。すなわち、長期投資の対象にするのは難しいことになります。

投資を使って資産形成をするときに長期投資が有効と言われるのは、株価は200年以上の歴史を振り返ってみても概ね右肩上がりであるという歴史的証明があることが大きいと私は考えます。世界的な恐慌や戦争、バブル崩壊、パンデミックなど色々なピンチを迎えても株価はいつか回復している、この事実があることが重要ですし、私がインデックスファンドに信頼を置いているのもこの事実があるからです。もちろん、過去の傾向が今後も継続する保証などどこにもありません。ですが、株価は少なくとも200年はそのように動いています。一方暗号資産はまだ15年分のデータしかありません。今後何十年も資産を預けるにしてはデータが足りなさすぎます。

暗号資産の値動きは非常に激しいと感じます。なだらかなスロープを作るような値動きではなく崖のような反発・反落がよく見られます。投資タイミングがよければ短期的に大きく資産を伸ばせる期待値も高そうですが、長期で保有するには投機的な印象を受けます。

主に上記の理由で、私は投資対象からは外しています。

世界の趨勢は暗号資産に追い風に見える点

とはいえ、暗号資産の値動きは直近では最高値を更新しつづけており、暗号資産を対象にしたETFが登場したり、暗号資産が国家の法定通貨として制定されているような国もあり、単なる投機商品だと一蹴すべきでないような点も見られます。暗号資産の扱いに関する法律等の整備もどんどん進みそうでもあります。例えば、今は暗号資産の売却による利益は雑所得となり、超過累進課税の対象になっていますが、国民民主党などはこれを分離課税にしたい考えを持っているようです。暗号資産に有利な改正がくるかもしれませんね。

暗号資産が今後も伸びていくような未来も見えています。そのような発展にベットできると思える人であれば、十分投資先として考えられると思います。

おわりに

暗号資産を取り巻く環境が目まぐるしく変わるため、結局現段階では何とも言えません。ただ1つ事実として、長期的に右肩上がりになるのかという視点においては歴史が浅いのでNOと言わざるを得ないと思います。ポートフォリオの中でちょっとだけ保有しておいて爆上がりを期待するなど、増えたらラッキー的な楽しみ方で留めておくのが暗号資産との良い距離感なのかなと思います。

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