あるファンドを保有したときに将来どの程度の資産額になるのか、その目安を得るために積立シミュレーターは便利です。ググると意外と色々な証券会社がシミュレーターを用意してくれているのがわかります。その中で、私がよく使うサイトの1つであるMUFGのつみたて投資シミュレーションを紹介します。
サイトはこちらです。
利点1 初期投資額と毎月積立額を使ってシミュレーションできる
積立シミュレーターは基本的にNISA利用者を想定されていることが多く、シミュレーションできるのは「毎月積立額」を使ったものが多いです。基本的にそれで十分なのですが、特定口座で運用していたファンドをNISAで買い増しする形でシミュレーションしたい場合等に対応できません。
MUFGのシミュレーターでは、特定口座で運用している金額分を初期投資額に設定することができます。これによって、特定口座とNISAを合わせた形で、そのファンドの将来の資産額を弾き出すことができます。
例えば、eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)を特定口座で300万円しており、NISAで毎月5万円ずつ積立した場合に15年後の評価額を出したい時、以下のように約2,000万円になることが計算できます。
特定口座のシミュレーションと、NISA口座のシミュレーションを分けずに、1度のシミュレーションで済むため、これは大変使いやすいと感じます。
利点2 直近のファンドの実績を用いてシミュレーションできる
積立シミュレーションを行う時、毎年のリターンの値を自分で決めなければいけません。広く分散されたインデックスファンドであれば大体5%という数値を使うことが多いと思います。やや下振れした場合を想定したシミュレーションを行いたい時はこれを3%に下げてみたり、上振れしたときを考えたい時は7とか8%に設定したりします。
MUFGでは世間でよく利用されているファンド(具体的には純資産総額のトップ50)の設定来実績をもとにリターンの値を設定してくれる機能があります。
先ほどのシミュレーションでは年間のリターンを5%として設定しましたが、以下のボタンを押し、eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)を選択すると、設定来実績を使ったリスクリターンの値が自動入力されます。
この設定を使ってシミュレートしてみると、15年後の資産額が9,300万円というとんでもない結果になります。
利点3 運用結果の上振れ、下振れもシミュレートされる
最後の利点として、シミュレート結果の上振れ、下振れがわかることです。
さきほどの設定来実績値を用いたシミュレーションでは、リターン値の他にリスクというパラメータがあります。このリスクが大きいほど、シミュレート結果はバラつくのですが、バラついた時に上振れた時、下振れた時にどうなるかもわかります。
シミュレート結果のグラフにカーソルを合わせれば、その詳細が見えます。想定リターンのほかに
- 運用成績が上位5%、30%
- 運用成績が下位5%、30%
だった場合の結果も載っています。これにより、めちゃくちゃ幸運であれば2億円近い結果になるとわかりますし(楽観的すぎるかもです)、運用成績がめちゃくちゃ下振れた時でも、2,300万円くらいになることがわかります。楽観的、悲観的な場合を想定したシミュレートもできますので、大変便利です。
おわりに
よく積立シミュレーションで使う年リターン5%の結果より、設定来の実績値を使ったシミュレーションがあまりに大きい結果が出るので、果たして本当に信用していいのか不安になることもあります。そんな時は下振れた時の数値を使うのがよさそうです。
MUFGは他にも取り崩しシミュレーションや、目標数値達成のための期間や、積立額を逆算する機能も備わってますので、色々なケースのシミュレーションに対応しています。おすすめです。