長期インデックス運用の投資先として人気があるeMAXIS Slim 米国株式(S&P500)が、最大純資産総額の記録を本日(2024/10/28)塗り替えたそうです。ファンドのページにアクセスすると喜びのPDFファイルが公開されていたので少し覗いてみました。
純資産総額
インデックスファンドの商品性を吟味するときの項目の1つに純資産総額というものがあります。信託報酬料や過去の利回りなどのデータに比べると影が薄い項目かもしれませんね。インデックスファンドにおける純資産総額は以下の表の通り、 資産ー負債で残った残額のことです。もしこの残額がマイナスの値だったら大変なことです。ファンドの運営として破綻してしまっていますから。そういう意味で純資産総額が少ないファンドというのは破綻してしまうリスクを含んでいるとも言えそうです。eMAXIS Slimシリーズなど、圧倒的に支持を集めているようなファンドにおいては純資産総額のチェックをわざわざしなくても問題ないかもしれませんが、そうではないファンドの購入を検討する際には目を通しておいた方が無難と言えそうです。
投資する立場の人間から見ると純資産総額は大きければ大きいほど嬉しいものです。なぜなら、純資産総額を受益権総口数(ファンドが販売した口数の合計)で割ったものが基準価額になるからです。↑の方に貼ったスクリーンショットでいうと32,191円になっているやつですね。この数値が上がるほど投資側の資産総額も上がるわけです。
新記録となった純資産総額はおいくら
さて、純資産総額が増えると投資家の資産も増えてめっちゃ嬉しいことがわかった上で、eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)がこのたび更新した記録を見てみましょう。ずばり
5兆7,696億円
とのことです。すごい。数値が大きすぎて、私の財布にとても入りそうにない金額です。1割でいいから欲しい。
旧記録保持者は「グローバル・ソブリン・オープン(毎月決算型)」というファンドで、2008/8/8に5兆7,685億円を叩き出したことがあり、これが最大純資産総額の記録として君臨していたようですね。16年間ちょっとぶりに王者が代わる形となりました。
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)は2018/7/3に生まれたファンドで、NISA制度等に追い風を受けて、2024年の1/4〜10/28までの約10ヶ月間だけで、1兆5,882億円の資金流入があったようです。新NISAがまだ始まっておらず、旧NISAの時代であった2023年は1年間で7,516億円の資金流入であったようで、新NISAでの注目度がすさまじく上がった感じがありますね!
おわりに
つい先日もeMAXIS Slimシリーズの記事を書いて、今回もまたeMAXIS Slimシリーズの話になりました。ニュースは鮮度が命だからね、しょうがないね。
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)は、私のポートフォリオの大部分を占めるインデックスファンドです。そのため、今回のニュースはなかなか嬉しかったですね。今回記録を更新したということですが、今後もこのファンドは純資産総額を徐々に積み上げていってくれるだろうと期待を寄せています。
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