私は早ければ2025年末に現在勤めている職場を退職し、2026年よりFIRE生活を始めたいと考えています。最近の順調すぎる米国景気と円安に支えられて、退職タイミングをやや前倒しても良い感じに資産形成が進んでいます。逆に順調すぎて反落も怖いため、2025年の景気がどうなるのかを見定めて退職を決断したいと思います。現在考えているFIREのための目標数値について書いていこうと思います。
ポートフォリオ
現在の資産総額は約3500万円。このうち無リスク資産は現金のみで構成比率は大体10%。残りは全てリスク資産です。リスク資産90%の攻めスタイルで運用しています。
投資信託はほとんどeMAXIS Slim S&P 500です。若干それ以外の投資信託も持っていますが資産形成初期の時代に色々手を出した時の名残をそのまま持っているだけで、今後購入するリスク資産はeMAXIS Slim S&P 500だけと決めています。
株式は米国ETFのSPYDです。これも資産形成初期の時代に手を出してみたものをそのまま持っているだけです。年間で税引後12万円程度の配当金をもたらしてくれる癒しの効果があります。ただドルの形で受け取っているため、これを日本円に変換すると手数料が引かれるため、どのように引き出せば良いか悩んでいます。現在はドルで受け取った配当金はそのまま全額SPYDの買い増しに突っ込んで再投資しているため、キャッシュフローの増加の実感を感じたことはありません。
年金はiDeCoです。iDeCoも開始初期こそ国内国外の株式や債券に様々に分散していますが、現在は全米株式全ツッパで拠出しています。退職後は国民年金保険料の免除申請をする予定です。iDeCoは年金の免除を受けているものは掛金を拠出できず運用指図しかできなくなるため、退職後は60歳になるまで放置することになることが濃厚です。所得税の節税対策のために勢いで始めたため、当時はこうなることまで深く考えていませんでした。
目標金額
よくFIREを実行に移すための目安として年間生活費の25倍が挙げられます。いわゆる4%ルールです。
私も基本的にはこれを目安にしています。私の年間生活費はおおむね160万円です。毎月13万円ちょっとですね。単純にこれを25倍すると目安にするべき目標金額はリスク資産4000万円になります。
上記に示した現在のポートフォリオだとリスク資産はちょうど3000万円くらいです。今年のNISA積立枠が残り20万円、来年には360万円を年初一括投資、iDeCo積み立てで276,000円突っ込むので、元本は400万円程度増えます。これを1年運用し、うまくいけば4000万円を超えるかもしれません。こう考えるのは楽観的すぎるかもしれませんが、そのような可能性も0ではありません。
また、4000万円に届かなくても、相当の下落相場になっていなければFIREに踏み切る判断もあり得ると想定しています。それだけ退職の意思は強いです。退職は片道切符であり慎重に考えるべきですが、会社員生活はとても苦痛なので多少無理をしてでも抜け出したいですね。
FIRE1年目
FIREに踏み切った後の1年目は社会保険料と住民税の負担が現役水準でのしかかります。これらに対応するため、FIRE時点で現金クッションを500万円ほど作っておく予定です。ざっと試算した感じだと120万円前後の出費になります。また、失業保険を120日間受け取ることで90万円程度現金クッションは回復する予定です。1年目にドンとのしかかる社会保険料ボムは、失業保険シールドでだいたい相殺できそうだと想定しています。1年目を凌げれば2年目以降は、これらは免除あるいは減額申請することで負担を軽くできるはずです。
生活費はインデックスファンドの取り崩しと現金クッションを利用してまかないます。どのようなバランスでそれぞれ取り崩すかは思案中です。これ以外にも収入につながりそうな活動は他にも色々手を出してみるつもりです。その活動を好きなだけやりたいからこそFIREを目指しており、活動がもし収入をもたらしてくれればFIRE生活を維持しやすくなります。収入につながらなくても生活はやっていけるという状態を目指しています。
おわりに
以上が、現段階で考えているざっくりとしたFIREプランです。読んでいただいた通り、ファットFIREではありません。どストレートなリーンFIREを目指しています。趣味の活動を好きなだけやって、もし軌道に乗りそうであればサイドFIREへ移行するようなイメージです。
想定している通りにうまくいかないかもしれません、とんでもない暴落期間になっているかもしれません。そうなったらリカバリーのプランもいくらか考えており、「まぁなんとかなるだろう」と構えています。失敗に終わるかもしれませんが、FIREがうまくいく可能性も全然あります。そのような状態を夢見て、あと1年と少し会社員生活を耐えようと思います。