30代FIREを目指して資産形成を進めるにあたって、投資先に何を選ぶのかというのは頭を悩ませる問題です。私はeMAXIS Slimシリーズの1つである米国株式(S&P500)を買っていますが、今回はそのeMAXIS Slimシリーズを選択している理由を整理してみたいと思います。
ちなみに私のポートフォリオはこちらで紹介しています。
eMAXIS Slimのコンセプトが資産形成にピッタリ
eMAXIS Slimシリーズのコンセプトの1つに
業界最低水準の運用コストを将来にわたって目指し続けます
が含まれているのが、資産形成のお供に選ぶ最大の推し理由です。コストの低さはインデックスファンドを選択するときに重要視すべき項目です。インデックスファンドのリターンは、そのファンドを保有し続ける手数料率を低く抑えれば抑えるほど上がっていくので、効率的な投資ができます。
実際に私が保有しているS&P500のファンドでは、2023/3/15に信託報酬料率を引き下げる改正が実施されました。これにより、0.0968% → 0.09372%とコストが下げられました。この改正が行われた理由として、他社の類似ファンドの情報を元に決定されたと書かれてあります。競合の信託報酬料に追随するようにコストを引き下げる努力をしてくれるというのは、長期保有しやすい投資商品と言えますね。
常に業界最安値を保証しているわけではないことに注意
eMAXIS Slimシリーズは、資産形成をする上で十分に安いコストで提供してくれていると思いますが、最安値を保証しているものではありません。実際、S&P500ファンドは先ほど書いた通り信託報酬料率が0.09372%ですが、楽天・プラス・S&P500インデックス・ファンドは信託報酬料率が0.077%であり、eMAXIS Slimシリーズよりも低い設定になっています。このファンドは、eMAXIS SlimシリーズのS&P500ファンドの報酬料率が引き下げられた日より後発に登場(2023/10/27)した楽天のファンドとなります。
この楽天のファンドが登場してから1年以上経過していますが、eMAXIS Slimシリーズ側のS&P500ファンドで追加の報酬料率引き下げの案内はまだ出ていません。これからインデックスファンドを買おうとしている人は、注意してください。
私は、ファンドを乗り換えるつもりは一切なく、eMAXIS Slimシリーズと心中(?)する腹づもりでいます。
おわりに
資産形成は長期戦です。長期投資においては、手数料を抑え、不要な売買の回数をなくすことがリターンを高めるコツだと様々な書籍に書いてありますし、実際私もその通りだと思います。つまり、投資生活の途中であっちこっち投資先を切り替えることをなるべく避けないといけません。そういった中で、保有しているだけで信託報酬料率の見直しをしてくれるeMAXIS Slimシリーズは、とても適しているファンド群だと思っています。