FIRE生活において、年金はどう扱えば良いか

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老後の重要な収入源になると言われる年金。会社員の給料から無慈悲に引かれていく事実は変わらねど、将来の受給額は徐々に目減りしていくような動きが見られます。制度自体がコロコロ変わっているため、将来どのような仕組みになっているかがわかりません。人生設計において年金をどう捉えればいいのか、自分なりに結論を出しました。

需給年金の試算

日本年金機構のホームページより、ねんきんネットにログインすることができます。年金に関する個人情報はそこで色々確認することができます。

確認できる情報の1つとして、将来の受給できる年金額を試算できるツールがあります。すでに納付済の年金記録については資産額に組み込まれており、そのあと月収◯万円の仕事に転職した場合の試算だとか、職につかなかった場合の試算ができます。また、年金の繰上げ受給、繰下げ受給のパターンも試せるようです。

FIREを目指す身としては、退職予定月以降定職につかなかった場合の年金予定額が気になるところです。試算ツールにそのようにデータを入力してみた結果が次のとおりです。

年金見込額の試算結果

2025年末退職でそのあと定職なしという仮定のシミュレート結果です。ただし、定職なしの期間の年金の扱いがどうなっているかはパッと見不明でした。国民年金保険料は納付されている状態なのか、それとも部分免除や全額免除されている状態なのか。

結果を見ると月5万円程度もらえるという計算になっています。FIREを考えている人間からすると月5万円の収入はバカにできませんね。ただ、年金は所得税計算上雑収入の扱いになるため、手取り額が5万円になるわけではないことに注意が必要だと思います。

もらえたらラッキーくらいに捉えておく

30代FIREを目指すと、どうしても年金の納付期間が短くなります。私は給料からガッツリ厚生年金が5万円以上引かれていますが、試算結果によると払込していた月額よりも少ない額しかもらえません。その上、将来的に年金制度はさらに改変されていくかもしれません。何しろ現役世代の数がどんどん少なくなっていき、納付する層がガッツリ減りますから。今表示されている試算結果よりも受け取り金額が少なくなっても驚きませんし、65歳からの受給も引き延ばされて70, 75歳からの受給開始になっているかもしれません。そこまで引き延ばされると、そもそも自分がまだ生きているのかさえ危うくなってきます。

そうなると今の世代が30代FIREしたところで、年金をいくら受け取れるのかというのはそれほど大きい問題ではないのではないかと思います。受給開始年齢まで生きれるかわからない上に、もらえる額は月5万円以上は望めそうにないからです。繰下げ受給を選択することで年金額はアップできますが、ベースの額が小さいのであまり恩恵はないかもと思えます。よって、私の至った結論は

年金はもらえたらラッキー

として、将来の生活設計に最初から組み込まないでおく方がシンプルです。30代FIREを開始して60代まで生活できている時点でFIREは成功しており、十分な資産額がまだ手元にある状態だと考えられます。「FIRE生活をしていたらある日突然、年金という臨時収入が入ってくるようになった」というラッキーなイベントとして捉えておくのが気が楽です。何しろ、制度が今後どうなるか読めないですし、年金収入を将来のアテにしていてそのとおりの金額がもらえないことになったら計画を練り直す必要が出てきてしまいます。

おわりに

年金制度は、会社員からすると取られる量は確実に増えていくのに、もらえる量は確実に下がっていき、脱退できないシステムです。抜けられるもんならすぐに抜け出したいですが、会社員であるなら逃げられません。年金がいくらもらえるのか、受給額が減額されるのかで一喜一憂しなくて済むように、最初から受給年金はないものとして捉えた方が、うまく将来設計できるんじゃないかと思います。

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